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知っておきたい!コーキングの劣化まとめ 

 

 

 

コーキングの劣化とは

 

コーキングの劣化にはどんなものがあるでしょうか。

 

一般的に5年~10年がコーキング材の交換寿命と言われています。

 

コーキング材には様々な種類があり、耐用年数も伸び15年~30年と高耐久の材料もありますが、劣化しないコーキング材はありません。

 

そんなコーキングの劣化を分かりやすくまとめてみました。

 

 

この記事を書いた人

HIKARUのブログ担当 コーキン・グーです。(愛称:グーちゃん)

防水工事やリフォームについて勉強しながら記事を書いています。

 

 

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目次

コーキングの役割

コーキングの劣化の原因

コーキングの劣化の過程

その他のよくある劣化・施工不良

コーキングが切れると雨水が侵入するかもしれない場所

室内のコーキングの劣化について

まとめ

 

 

 

 

コーキングの役割

 

防水の役割

外壁材同士、外壁と建材同士をつなぎ合わせて密閉し、水が内部に入らないようにする役割があります。

また汚れや塵・ほこりなどが隙間から入り込まないようにする役割もあります。

 

クッションの役割 

外壁材同士、外壁と建材同士をつなぎ合わせて外壁の動きを吸収するクッションの役割があります。

地震や道路の揺れなどで建物が動く時、コーキング材があるおかげで外壁材同士がぶつかり合って破損するのを防いでくれます。

 

修理・補修

ひび割れなどの補修としてコーキング材を使ってヒビを埋めるための補修材としても使われています。

 

 

 

 

 

 

コーキングの劣化の原因

 

コーキングの劣化の原因には様々な要因が挙げられます。

 

特にコーキング材に影響を与えるのは紫外線です。

 

その他にも雨、風、季節の温度変化や地震など自然現象が要因で起こる劣化を経年劣化と言います。

 

経年劣化とは時間が経つと共に、品質・性能が低下することです。

 

 

コーキングの劣化の過程

年数 ※耐用年数が10年と言われているコーキング材を例にしています。
~5年 ①紫外線の影響でコーキング材から可塑剤(かそざい)が抜け、柔軟性が無くなり硬くなり始める。(硬化
5年~10年 ②硬くなることで伸縮性が落ち、隙間の動きに追従できなくなりひび割れ剥離などを起こす。チョーキング現象なども見られる。
10年~15年 ~コーキングの適切な打替え時期の目安はこの辺り~
15年以上

➂硬化がさらに進み、カピカピの状態。欠落破断が起こり、下地が見えた状態になる。

④外壁材や木材が水分を吸収してしまうことで、外壁材の浮きや反り、木材の腐食へとつながる。

20年~30年 ~ここまで放置すると雨漏りが起こる可能性があります~

 

※コーキングがボロボロでも透湿防水シートがあるためすぐに雨漏りすることはありません。

 

ですが、少なからず影響はあり、外壁材の裏側に雨水が入り込み外壁材が水分を吸収して反りや浮きの原因になる事があります。

 

そんな状態を修理せず放置してしまうと、透湿防水シートまで劣化してしまい雨漏りへとつながってしまう可能性があります。

 

 

ひび割れ

剥離

破断

水切り金具や笠木などの接合部分のコーキングの劣化

破断と外壁の破損

 

 

 

その他のよくある劣化・施工不良

 

ブリード現象

コーキングをの上から塗装した時や塗料と接地した時、コーキング材に含まれる可塑剤(かそざい)が塗料と反応し表面に滲み出てきてしまいます。

可塑剤が溶け出すとその周辺はベタベタし空気中の埃や塵などが付着し黒んずんで見えます。目地周辺やひび割れ補修をした後黒く目立ってしまった場合はブリード現象が原因です。

 

対策 

ノンブリードタイプのコーキング材を使用するとブリードは起こりにくくなります。

ブリードオフプライマーなどの可塑剤移行防止プライマーをコーキングの上に塗ってから塗装する。

最近ではノンブリードタイプのコーキング材が増え、対策も周知されているためブリード現象が起こることは少なくなってきています。

 

 

硬化不良

 

何週間たっても、触ると弾力があるコーキングの感触ではなく、指の形が残るようにぐにゃっとした状態でずっと固まらない場合は硬化不良が起きています。

※季節によって乾燥する日数が前後します。業者さんが指示した期間はコーキングには触らないようにお願いします。

 

原因

撹拌不足 主剤と硬化剤を撹拌機で混ぜる時に、良く混ざっていなかった硬化剤の入れ忘れなどが原因です。

厚み不足 コーキング材の厚みが薄い箇所で未硬化が起こることがあります。厚みが1㎝以上ない場合、均一な厚みを確保できていないなどが考えられます。

 

対策

硬化不良は施工不良ですので、施工業者に問い合わせしましょう。

放っておくと外壁の劣化や雨漏りに繋がってしまう可能性があります。

 

 

 

 

コーキングが切れると雨水が侵入するかもしれない場所

 

家の外壁には窓や、バルコニー・ベランダなど、外壁材以外にも建材が使われている箇所があります。

そういった箇所は非常に雨漏りが起きやすくコーキングが重要な役割を担っています。

 

 

◎窓廻り

室内と屋外が繋がっている窓の廻りは特に雨漏りが起こりやすく、コーキングの性能は欠かせません。コーキングでをしておかないと雨水の侵入を簡単に許してしまいます。

また、地震などの揺れや建物の歪みは窓廻りなどの開口部に起こりやすく、コーキング材のゴムのような弾力によって補ってくれます。

 

換気口周り

室内と外が繋がっている換気口周りや換気口カバー周りもコーキングが劣化していると雨漏りが起こりやすい箇所ですので注意が必要です。

 

◎バルコニー・ベランダ

バルコニーやベランダの違いは屋根があるかないかです。

 

バルコニー=屋根がない

ベランダ=屋根がある

 

外壁面が増える分コーキング目地数も増えます。

コーキングの目地数が多い分水が入り込む箇所が多いと言えます。

劣化が見られた場合には注意が必要です。

 

それに加え、手摺笠木水切り板金などいくつもの部材が使われています。

 

腰壁の保護のために使用されている金属製の笠木の繋ぎ目から外壁内部に水が侵入してしまう事例がよく見られます。

 

そういった場合、コーキング材を繋ぎ目部分に打つことで改善できますが、室内に雨漏りが見られる場合や、

張り出した部分の裏側(軒天や1階の天井部分)に雨染みが見られた場合は、防水層の劣化や、腰壁部分などの透湿防水シートが劣化していると考えられますのでコーキングだけでは改善されません。

 

 

 

 

排水口が落ち葉や塵などで詰まってしまい大雨でバルコニーやベランダに水が溜まった場合にも、排水されず水溜まりのようになり、窓の廻りから侵入してしまうことがあります。

 

排水口の掃除を行っていれば水が溜まるのを防ぐことはできますが、窓廻りのコーキングが劣化していた場合は、室内に水が入り込んでしまいます。

 

DIYでもコーキングの打替えはできなくありませんが、埋めててはいけない隙間を埋めてしまい、かえって雨漏りがひどくなってしまったという事もあります。

 

全ての隙間をコーキングで埋めていいわけではなく、コーキングで埋めてはいけない所もあります。

 

建物の仕様などによってコーキングの施工も異なりますので専門業者に相談すると良いでしょう。

 

 

コーキングの工事について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧いただけます。

 

 

室内のコーキングの劣化について

 

コーキングは劣化するものですが、紫外線が当たらない室内のコーキングは外壁と同じように劣化することはなく、5~10年で打替え変えなければならないものではありません。

ほとんどの方のお悩みはカビ汚れという事が多いです。

 

お風呂のコーキング

 

お風呂場にあるコーキングはほとんどカビが生えてしまうために汚く見えてしまい、気になる方が多いです。

 

カビは擦っても落ちませんので、ホームセンターなどで売っている塩素系漂白剤などのカビ取り剤を使うことで綺麗なコーキングになります。

 

環境条件が整った場所ですとカビはどこにでも生えますので、気になる方は日ごろから換気や掃除をすることが大切です。また、カビの範囲が少ないうちにカビ取り剤で除去をしましょう。

製品情報|ジェルが密着!ゴムパッキン用カビキラー 

 

 

キッチン・洗面所のコーキング

 

キッチンや洗面所などのコーキングも普段の使い方で劣化しませんので、油分などが付着し汚れて見えるだけということが多いです

 

気になる汚れをこすり過度な刺激を与えてしまうことで、コーキングが剥がれてしまい隙間が空いてしまうなんてこともあります。

 

汚れがひどくならないうちにマスキングテープなどをコーキングの上に貼ったりするのも一つの手です。

 

汚れてしまった場合は中性洗剤や重曹液(水200㏄に重曹小さじ2を溶かしたもの)や市販の重曹スプレーなどを使い、力を入れすぎないように注意して拭き掃除をしてください。 

 

ほとんど劣化はしませんが、室内でもコーキングが剥がれたり、ひびや隙間ができてしまっている場合は打替えが必要です。

 

特に浴室などは早めに対処をしましょう。

 

 

 

 

 

コーキング工事なら株式会社HIKARUにおまかせ!

 

HIKARUはコーキング工事を得意としています。経験豊富な職人が対応させて頂きます。

コーキングの気になる劣化がございましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

 

まとめ

 

今回はコーキングの劣化について解説いたしました。

 

コーキングは経年劣化により必ず劣化していきます。

 

コーキングの劣化だけで雨漏りの心配はほとんどありませんが、防水の役割だけでなく、外壁材同士や外壁と窓の接地部分の緩衝材としての役割を持っています。

 

コーキングの劣化を放置せず、塗装やコーキングの打替えをすることで建物の寿命を伸ばすことができます。

 

20年以上メンテナンスをしていないという方は一度、外壁塗装やコーキング補修を考えてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

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