外壁の劣化には様々な症状があります。
目で見ただけではわからなかったり、すぐに修理を行った方が良いか自分では判断できません。
そこで、外壁の劣化のサインや修理のタイミングなどを分かりやすく解説したいと思います。
この記事を書いた人
コーキン・グー (愛称:グーちゃん)
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目次
外壁の劣化の原因とは
外壁の構造
外壁の構造とは
*外壁材
*防水シート
*断熱材
*柱や板
*室内壁
などが合わさって外壁材は構成されています。
それらに加え、外壁材には塗料が塗装してあります。
外壁塗装をすることで外壁材は雨水を吸水せず、太陽からの紫外線や熱も防ぐことができます。
外壁内部には防水材があるため簡単に雨漏りを起こさないようにできています。
断熱材は外気の熱や冷気を室内に伝えにくくし、暑さや寒さを防いでくれます。
このような外壁の構造により私たちは室内で快適に過ごすことができます。
外壁が劣化することによって、だんだんといろんな所から不具合が出てくるかもしれません。
外壁の劣化の種類はいくつかありますので原因と共に劣化について知っていきましょう。
外壁塗装の劣化の主な原因
外壁塗装の耐用年数は10年~20年といわれています。
塗料により様々な性能や耐用年数の長さがあります。
外壁塗装の主な劣化原因は以下のようなものです。
*太陽光(紫外線)
*雨
この2つが原因で外壁塗装は経年劣化していきます。
外壁塗装が劣化すると防水機能が失われることで様々な劣化症状が起こります。
塗装の劣化症状
*色褪せ
*チョーキング
*剥がれ
*膨れ
*錆
また防水機能が落ちた外壁材が水を吸収してしまうことで、反り・浮きなどの劣化にも繋がります。
このように外壁塗装の劣化には様々な症状があるということがわかります。
外壁のひび割れの原因
外壁のひび割れの原因とは、経年劣化、強い地震、大通りに面している場合など大型車が通行するたびに受ける日常的な振動、台風などの強風による建物への影響により、建物の動きに外壁が追従しきれなくなったことが原因です。
また外壁塗装の表面のみがひび割れているという場合もあります。
塗料が乾燥により収縮と膨張を繰り返すことによって起こってしまうことや、経年劣化が原因で起こってしまうひび割れです。
ひび割れの種類① ヘアークラック
ヘアークラックは塗膜の劣化やモルタルやコンクリート外壁に生じる髪の毛くらい【幅 0.3㎜以下 深さ4㎜以下】の僅かなひび割れのことをいいます。
原因としては経年劣化が主な原因ですが、乾燥時の収縮、温度変化、振動や地震による歪みなど様々な要因が挙げられます。
新築時から10年も経たないうちに見られる場合や新築からすぐ見られる場合がありますが、家全体で見て数本であれば問題はありません。
しかし、同じ箇所に何本も多くのヘアークラックが起きている場合は注意が必要です。
基礎や窓廻りに多くのヘアークラックが見られる場合は施工不良や地盤に問題がある可能性があります。そういった場合は専門業者に相談しましょう。
ひび割れの種類② 構造クラック
構造クラックは【幅 0.3㎜以上 深さ5㎜以上】のひび割れのことをいい、建物の構造体に影響を及ぼす危険性があります。
原因としては地盤の不動沈下や基礎の劣化、設計ミス(補強材筋交い不足)、想定以上の強い地震の揺れや強風などの外的要因などの影響を受け、建物が歪み傾くことで外壁内部からひび割れ、構造クラックが発生します。
コンクリート造の外壁の中にある鉄の構造体にまで影響を与えてしまうひび割れですので構造クラックと呼びます。
ひび割れから雨水が侵入し、鉄骨や鉄筋を錆させてしまう可能性があるため、放っておくと危険な劣化になります。
カビ・苔・藻の主な原因
外壁がなんだか黒ずんでいたり、緑色に見える場合にはカビや苔・藻が生えていることが原因と考えられます。
温度、湿度などの環境条件によってどんな場所にも発生します。
湿度が高く日光があまり当たらない湿った場所に発生しやすいです。
これらも外壁の気になる症状ではありますが、手が届く範囲に見られる場合はすぐに塗装工事が必要な症状というわけではなく、柔らかいブラシで水洗いをするなどして自分で対処することもできます。
広範囲に発生している場合や拭き取れない場合には、専門業者による洗浄や、塗り替えを行った方が良いです。
↑カビ・苔・藻の原因やメンテナンス方法はこちらの記事でも解説しております。
外壁の劣化を修理するタイミングとは?
ではいつ修理した方がいいのでしょうか?
修理を依頼するタイミングは自分で判断するのはとても難しい事です。
以下に挙げるものはある程度様子を見ても問題はなく、一般的に言われている修理のタイミングです。
すぐに修理した方がいい劣化症状はその後に記述をしますので、分けて解説をしていきたいと思います。
コーキングを修理するタイミング
ひび割れは10年前後で見られます。弾力性があり10年経っていないようでしたらまだ様子を見てもよいでしょう。
◎一般的に10年経ったらコーキングを交換するのが良いとされています。
ヘアークラックを修理するタイミング
微細なモノであるので様子を見ても大丈夫です。
気になる場合は、塗装をすることでヘアークラックをカバーできます。
弾性塗料などを使うことでヘアークラックに塗料が染み込んで接着材の役割をしてくれます。
◎塗装が剥がれていたりチョーキングが起きていれば塗り替えた方が良いでしょう。
◎ひび割れが広がっていないか定期的に確認する必要があります。
◎一カ所に複数のクラックが発生している場合はすぐに専門業者に見てもらいましょう。
カビ・苔・藻 を対処するタイミング
洗っても落ちない、何度もカビや藻が発生する場合には防水機能が落ちていることもありますので、塗り替えた方が良さそうです。
◎外壁が汚く見えて気になる場合は塗り替えをしましょう。
◎全体的に塗装の色褪せやチョーキングが起こっていたら塗り替え時になります。
◎スポンジで落ちないようなカビ・コケ・藻は放置せず塗り替えをしましょう。
すぐ修理した方がいい外壁の劣化症状とは?
すぐに修理をした方がいいとされる外壁の劣化症状もあります。
先程記述した修理するタイミングはある程度様子を見ても大丈夫な劣化になりますが、
次に挙げる症状は放っておくと雨漏りなどの被害が起こる可能性がありますのですぐに修理が必要です。
コーキング
◎築15年以上経過している場合はすぐにコーキングを打替えた方が良いと考えましょう。
◎弾力が無くなりひび割れだらけの状態はすぐにコーキングを打ち替えた方が良いでしょう。
◎コーキングが剥がれ落ち下地が見えている場合などもすぐに新しく打ち替えなければなりません。
構造クラック
構造クラックとは、幅0.3㎜以上、深さ5㎜以上のひび割れのことをいいます。
外壁材の反りや浮き
◎外壁の反り・浮きはすぐに修理が必要です。
反った部分の隙間に雨水が入り込み、雨漏りを起こしたり、放置すると木材の腐食や錆を起こし構造部がボロボロになってしまいます。
塗装の剥がれ
◎塗装の剥がれはすぐに塗り替えが必要です。
塗装の剥がれを放っておくと、初めは小さかった剥がれの範囲がどんどん大きくなってしまいます。
外壁材がむき出しの状態というのは、防水機能がない状態ということと同じであるため、見栄えが悪いだけでなく、雨漏りの原因や、建材の腐食へとつながりますので、すぐに塗り替えをしなければなりません。
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外壁の劣化を放っておくと危険な理由とは?
外壁の劣化を放っておくとどうなるのでしょうか?
すぐに修理が必要な劣化を放っておくと、建物にとっても人体にとっても危険な状態になってしまいます。
建物の構造体の劣化へとつながる
外壁の劣化と関わりのある被害は雨漏りです。
雨漏りの被害は、放置するとと外壁だけに留まらず、内側の防水シートや柱、さらに室内壁にも影響を及ぼし、様々な場所に不具合が出てきます。
長く住み続けるためには日常的に目で見て気になるところがないか確認し、劣化があれば修理して、建物の耐久性を維持しなければなりません。
シロアリの被害にあう可能性も
雨漏りが原因で湿気を帯びた木材はシロアリが好むエサとなります。
一般的に湿度の高い床下などに蟻道を作りますが、基礎部分から外壁内の柱を伝って天井まで蟻道を作りながら食べ進むこともあります。
人体への健康被害は直接的にはありませんが、建物への被害は大きいです。外壁のひび割れを直す修理依頼のはずが、開けてみるとシロアリが柱をボロボロにしていたというケースも珍しくありません。
柱がボロボロになると大地震が起きた場合、簡単に倒壊してしまう恐れがありますので、◎雨漏りが起きていて長期間放置していたという場合にはシロアリの被害についても頭に置いておいた方が良いでしょう。
シロアリの被害が起きているか見極めるポイント
*建物に触っても崩れない砂の塊のような道(蟻道)がついていないかどうか。
*外壁などのひび割れに不自然な膨らみがないかどうか。
*室内の床などがブヨブヨになっていないかどうか。 など
外壁の劣化が健康被害へとつながる
外壁の劣化は建物の耐久性に影響があるだけでなく、健康被害にも繋がります。
室内で過ごしている時に天井からポタポタと音がしたり、
壁に雨染みができていたり、なんだかカビ臭いと感じた時にはもう雨漏りがどこかで起こっているかもしれません。
雨漏りは雨が室内にまで入ってきてしまっている証拠です。
雨が染み込んだ木材や壁は湿気でいっぱいになり、室内は乾いていると思っても外壁内や天井裏は湿っています。
日本の気候は梅雨や台風などが多く何日も雨が降り続き、木材が乾くほどの晴天にならない場合もあります。
ですので、劣化部から木材へと染み込んだ水分はすぐに乾かないことの方が多く常に湿気を帯びた家の中で生活を送ることとなります。
そして湿気には注意すべき点があります。
適度な湿度であれば、健康被害になる事はまずありません。
加湿器を使用することで喉や肌の乾燥を予防でき、欠かせないものとなっている人も多いかと思います。
ですが雨漏りが起きると雨が止んでも湿った状態であり、室内側が乾いているように見えても、壁の内部は乾いていないため、気づかないうちにカビやダニなどが繁殖しやすい環境になってしまいます。
雨漏りによるカビ・ダニの発生
カビが発生することにより、喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎、気管支炎、皮膚真菌症、角膜炎、アレルギーによる過敏性肺炎などの病気になってしまう可能性があります。
カビは空気中に胞子を飛ばし増えていきますので胞子を吸い込むことにより、呼吸器系の疾患や肌に胞子が触れ続けることによる皮膚疾患の症状が発症してしまうのです。
またダニも湿度が多い場所を好むため、ダニによる呼吸器疾患や皮膚疾患なども発症してしまいます。ダニはカビをエサにするため、カビが増えるとダニも増えるという悪循環を引き起こしてしまいます。
日頃からできる対策
*雨が降っていない日中は窓を開ける。
*こまめに掃除をしてカビやダニの養分となるものを除去する(ほこり、食べかす、髪の毛など)
*布団、ぬいぐるみなどは天日干しをする など
このように外壁の劣化は、雨漏りへとつながり、雨漏りは建物の構造部への劣化へとつながり、建物の耐久性の低下や健康被害にも繋がることがわかりました。
まとめ
外壁の劣化を見逃さないためには、毎日とは言いませんが日常的に気になる所がないか自分自身でチェックすることが重要です。
すぐに修理した方がいいもの、様子を見ていいものを覚えておくと不安が軽減できると思います。
大きな劣化を見つけたり、気になる劣化がある場合は専門業者に相談をしてみてください。
記事にも書いた通り、外壁の劣化から雨漏り、建物の耐久性への影響や、健康被害にも影響を及ぼしますので早めの対処をしましょう。
外壁の劣化修理はHIKARUにお任せ
外壁の劣化は放置せず、早めの対処が必要です。
HIKARUはコーキング工事はもちろんのこと、ひび割れ補修や外壁塗装、雨漏り修理まで対応します。
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外壁の気になる劣化がありましたらまずはご相談を。
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