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みんなの疑問、詳しく解説!シーリング工事とコーキング工事の違いとは??

 

 

 

 

シーリング工事をしたいのだけど、コーキング工事というのもあるようなのですが、

 

これって同じもの?それとも違うもの?

 

専門用語であり、なかなか耳にするような言葉ではないため、

 

施工店によってシーリングだったり、コーキングだったりで

 

工事の見積書の表記が違ったりなど少々不安になるかと思います。

 

そんな方のために、シーリングとコーキングの違いを詳しく解説したいと思います。

 

 

シーリング工事とは

 

 

シーリング工事とは

 

外壁材同士のつなぎ目の部分にあるゴムのようなものを、

 

劣化したら取り除き、新しいものに変える工事のことをいいます。

 

つなぎ目などにあるゴムのようなものを「シーリング」と言い、

 

外壁材同士のつなぎ目にできる隙間(目地)に設置することで、

 

建物内部に水を入れない防水の役割

 

建物の動きをゴムのような柔らかさで伸び縮みし、

 

吸収するクッションの役割があります。

 

外壁の他にも、窓廻りや、ベランダバルコニー屋根など様々な場所や外壁材などのひび割れ修理にも使われています。

 

時間が経つにつれ、劣化が起き、ひび割れたり剥がれたりしますので

 

10年を目安にシーリング工事を行うことを推奨しています。

 

 

 

 

「シーリング工事」と「コーキング工事」って違うの?同じなの?

 

結論から言いますと

 

同じものになります!

 

結論だけで大丈夫!という方はここまで読んで頂ければよいですが、

 

どうしても理由が知りたいという方は

 

続きを読んで頂けたらと思います。

 

 

目次
  1. シーリング、コーキングと呼び方が異なる要因
  2. シーリング、コーキングの歴史から見る違い
  3. 日本のシーリング材、コーキング材の歴史から見る違い
  4. シーリング材の発展と時代背景
  5. シーリング工事の様子
  6. まとめ

 

 

シーリング、コーキングと呼び方が異なる要因

業界、職人、メーカーなどで呼び方を統一していない

 

様々な業界でシーリングは使われていますので、業界によって呼び方が異なることも一つの要因と考えられます。

 

また建設業界の中でも、シーリング施工店や職人たちの間で呼び方を統一していないため、各業者によって呼び方が異なります。

 

材料メーカーの製品名も統一されていないため呼び方に違いが見られます。 

 

○○コーク ○○シーラント ○○シーラーなど。適材適所という使い方はあれど、基本的に同じ物になります。

 

 

 

シーリング工事とコーキング工事の違いの元は材料の違い

 

窓まわりだからシーリング工事外壁の目地だからコーキング工事などという

 

建物の施工場所によってシーリング工事とコーキング工事を使い分けているということもありません。

 

強いて言えば工事が行われるようになった、おおよそ昭和30年代当初に材料の違いがあったからです。

 

まず最初に油性コーキングがアメリカから輸入されました。

 

その後、ビルなどの高層建築物が増えるにつれ、弾性シーリングというものが使用されるようになりました。

 

このように油性コーキング材弾性シーリング材が用途は同じでありますが、

 

呼び方が区別されていた当時の名残であると考えられます。

 

 

 

シーリング材・コーキング材の規定について

 

「接着剤・接着用語(JIS K6800:1985)」(建築用は、JIS A 5758で規定)では、

 

シーリング材は「構造体の目地、間げき(隙)部分に充てん(填)して防水性、気密性などの機能を発揮させる材料」と規定されています。

 

油性コーキング材はシーリング材と区別し規定されていましたが、利用が縮小しているため2004年に油性コーキング材の規定は廃止されました。

 

公共建築工事標準仕様書では第9章防水工事第6節でシーリングと規定されているため

 

設計図書施工計画書などでは建築現場での呼称に関わらずシーリング・シーリング工事と規定されていることが多いです。

 

 

 

 

 

シーリング・コーキングの歴史から見る違い

 

語源の違い

 

シーリングの意味・語源(封印、封をする)

 

 

シーリングの元を辿ると、文書の封を閉じる際の接着剤替わりの蝋に印章を押すことが始まりです

 

17世紀代のヨーロッパでは、シーリングワックス(蝋)を封蝋にとどまらず、配管のつなぎ目を密閉したり、建物の小さな修理に使われていたりしました。

 

シーリングワックスは温度変化に伴い粘度が変化し、寒いと硬くなりますが、温度が上がるとすぐに溶けて柔らかくなってしまいます。

 

試行錯誤を経て熱によって変化しない最初の長持ちするシーリング材が開発されました。

 

 

海外では、シーラントコーキングと同義であるとされています。

日本でもシリコンシーラントといった商品名でメーカーが販売している材料もあります。

日本では英語のものは意味は違っても同じ音であればカタカナでほとんど表記されるため、同じシーリングでも天井(ceiling)という意味もあり、シーリングライトなどが検索すると出てきたりします。(防水工事で使われるシーリングsealingです。)

またシーラントを検索すると歯の治療でも使われる用語ですので、コーキングや防水などのワードと一緒に入力しないと知りたい情報が検索結果に出てこないことが多いです。

 

 

 

コーキングの意味・語源 (ふさぐ、隙間をふさぐ、水漏れを防ぐ)

 

 

 

 

コーキングの元を辿ると、16世紀のヨーロッパやアメリカの木造船の隙間をオークムと呼ばれる植物の繊維で作った縄を道具を使って埋めることが始まりといわれています。

 

ピッチやタールといわれる黒くてベトベトした樹脂などを染み込ませることで防水性や防腐性がありました。

 

コーキングアイアンとコーキングマレットというノミとハンマーのような道具を使って隙間に押し込んでいきます。

 

コーキングの技術を持った職人たちはコーカーと呼ばれ、造船所や航海には欠かせない重要な技術でした。

 

 

日本の造船においては、槙肌(まきはだ)と呼ばれ、ヒノキなどの樹皮を叩いて縄状にしたもので水漏れを防いでいたとされています。

12世紀代最古の板作りの構造船の部材に槙肌が使われていたものが2015年に滋賀県の塩津港遺跡から発掘されています。

古くから隙間を埋めて防水をする(水が入らないように防ぐ)という技術があったことがわかります。

 

 

 

 

 

 

日本のコーキング材・シーリング材の歴史から見る違い

 

 

 

日本で最初に輸入されたのは油性コーキング材

昭和27年にアメリカから「バルカテックス」という油性コーキング材が輸入されたことが日本におけるコーキング産業の始まりです。

 

 

 

この時点で使われていたのは油性コーキング

油性コーキングとは

展色材(天然油脂、合成油脂、アルキド樹脂など)と鉱物質充てん剤(石綿、炭酸カルシウムなど)を混合して製造したペースト状のシーリング材です。

昭和30年当時は、2階建てのPC住宅が試作され、外壁目地に油性コーキングが使われました。

最初に昭和加工㈱が「エバーシール」を製造し国産化に成功し、後発メーカーも同様の製品を開発し、油性コーキング材の全盛時代が形成されました。

 

 

油性コーキング材から弾性シーリング材へ

 

昭和35年アメリカから輸入した「弾性シーリング材」の登場により、コーキングシーリングという材料名の違いが出てきました。

 

従来の油性コーキング材は超高層ビルなどのカーテンウォール工法を使った建物の動きに適応することが難しく、弾力性耐久性問題がありました。

 

弾性シーリングといわれる2成分形ポリサルファイド系シーリング1成分形シリコーン系シーリング材の方が適応するのにふさわしいとされ、

 

昭和38年に国産化が進み、油性コーキングから弾性シーリングへと建築業界の大きな発展と共に乗り換える動きになりました。

 

 

 

 

シーリング材の発展と時代背景 

高さ制限撤廃

大正13年に法改正された市街地建築物法では耐震基準が規定され、市街地の建物の高さは100尺(31m)に制限されました。これは前年の大正12年に起きた1923年関東大震災での教訓をももとに規定されたものです。

様々な計画や構造面からの技術的な検討がなされ、昭和37年には地震国の日本においても31mを超える建物が可能という結論が出され、これを受けて超高層建築の研究が進み、38年に指針原案が公表されました。

また、一方では、31mの高さ制限に代わる容積制限が検討され、昭和39年1月容積制限を併用した高さ制限の撤廃が実施されました。同年9月には建設省に高層建築物構造審議会が設置され、(この審査合格第1号となったのは横浜ドリームランドホテルですが)本格的な超高層時代の幕開けとなったのは三井霞が関ビル(1965-1968竣工)です。

三井霞が関ビル

最先端技術を集結して建設された超高層ビル時代の幕開けの象徴として建築史上に重要な建物として位置づけられています。構法、材料の各所に画期的な工夫・技術が駆使されており今後の超高層ビル建設に関する技術の基礎を築きました。三井霞が関ビルには弾性シーリングポリサルファイド系シーリング材が使用されています。この建物の竣工が超高層ビルの幕開けとなりました。

建築業界にとってもシーリング業界にとっても三井霞が関ビルの存在は大きな歴史的意味を有しています。

カーテンウォール工法

アメリカから輸入された初めての油性コーキング材「バルカテックス」が使用された、昭和29年の神川県立図書館・音楽堂、東急会館などがカーテンウォール工法使って建築された初期のものとして記録されています。

その後全国的に普及していき、高さ制限が緩和されるとカーテンウォール工法による高層化・超高層化が急速に進行しました

カーテンウォールとは建築基準法の用語では張壁といいカーテンのように空間を仕切るだけの壁のことをいいます。

柱、梁、床、屋根で建物の支えとなる骨組みを造り、壁は後から取り付けるのみとなり非耐力壁となります。

カーテンウォール工法のおかげで、壁は建物の主体構造とは無関係に構成できるようになり、従来の剛構造から柔構造、それに合わせてシーリング防水業界も油性コーキング材から弾性シーリング材へと移行していきました。

適材適所でシーリング材を使い分ける。

現代のシーリング材適材適所で使い分けて様々な場所に使われています。

適材適所という考えが明確に行われるようになったのは、

1980年代に変成シリコーン系シーリング材が登場したのがきっかけです。

建物の動きに強い材料であるものの、ガラス越しの紫外線による接着劣化が起こってしまうため、ガラスには使用できないことが判明しました。

このことから、目地の種類別にシーリング材を使い分ける方法が行われるようになり、日本建築学会建築工事標準仕様書防水工事(JASS 8)にも採用されました。

 

 

参考文献

資料第四号「マサル社史」online magazine Roof-net

Wikipediaコーキング(日本語版/英語版Caulk/英語版Sealant

日本ゴム協会誌 連載第17回身近なゴム製品 建築用シーリング材 高橋明著

SD sealants シーラント業界の歴史(海外サイト)

 

シーリング工事の様子

 

弊社のシーリング工事の様子です。

①古いコーキングをカッターで撤去します。

②目地を清掃した後、新しいバックアップ材を設置します。

 

 

 

➂目地にマスキングテープを貼ります。

④プライマーを塗ります。

 

 

➄コーキングガンでシーリング材を充填します。

➅シーリング材をへらで綺麗に均します。

 

 

⑦シーリング材が乾く前にマスキングテープを剥がします。

⑧完全に乾くまで3~5日乾かして完了です。

 

 

 

まとめ

 

 

シーリング工事とコーキング工事は同じもの

 

コーキングは初めて輸入された油性コーキングの名残で、

 

シーリングは弾性シーリング材からきています。

 

弾性シーリング材の登場により、急激な成長を遂げた日本のシーリング防水業界であるため、

 

日本建築学会建築工事標準仕様書や、公共建築工事標準仕様書にはシーリング・シーリング工事規定されているということが考えられます。

 

元祖である「コーキング」と、発展へとつなげた「シーリング」、どちらも日本の建設の歴史にとって大切なワードであり、

 

2つのワード自体の意味もほとんど同じであるため、業界内で統一されていません。

 

工事の内容にも違いはなく、シーリング工事とコーキング工事は同じものですので安心してください。

 

 

 

これからシーリング工事をするか検討中の方へ

シーリング工事は建物の耐久性を守る大切な工事ですので、劣化などが見られた場合対処が必要です!

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